御社の事業内容や社員数を教えてください。
丸善薬品産業は、創業時は化学品の卸売りから始まり、127周年を迎える現在では、農薬や建設資材まで幅広く扱う商社です。弊社は6営業事業部から構成されており、台湾、上海、マレーシア、ドイツといった海外にも拠点を設け、一昨年には韓国にも新たに拠点を展開しています。
情報システム部門としては現在DX、RPAの導入・活用に向けて邁進しています。組織力強化が会社全体の発展につながりますので、日々変化する事業形態や営業活動内容を察知して、働きやすい環境を創ることに注力しています。
導入までの経緯や、導入前の課題・ご要望などを教えていただけますでしょうか。
(2016年:Exchange Online移行プロジェクト)
当時はWindows Server 2003で、Exchange Server 2007を利用しており、サーバーの期限切れの為、メールサーバーの入れ替えが必要な状況でした。バージョンアップの為に色々と情報を集めると、当時最新のExchange Server 2016にバージョンアップする為には、一旦Exchange Server 2010を経由しなければならないということが判明し、今後使用しないサーバーを一時的に導入するのはどうなのか…と、思案していたところe-anchorさんをご紹介いただきました。Exchange Server 2010を経由せずにクラウド化することができるとの提案をしていただいたので、Exchange Onlineを構築することになりました。当時、必要な情報を集めるのに苦労していて不安が大きかったのですが、分からない箇所があればアドバイスをもらい、こちらで決めるという流れの打合せスタイルにしていただいて、内容の濃い打合せを何回も重ね、不安がなくなりました。
(2021年:Azure AD Connect構築/移行プロジェクト)
今まではオンプレのADサーバーを使用していたのですが、クラウドにしても利用できる機能は変わらないということだったので、サーバーの管理が不要になるクラウドに移行することになりました。
Microsoft 365を選定した理由、また弊社に導入構築をお任せいただいた理由を教えてください。
当時はサーバーやWindowsの保守期限を常に気にしないといけない状況で、運用管理にも手を取られていたこともあり、他の業務に専念するためにもクラウド化しよう、となりました。今まで自社内にオンプレでサーバーがあったので、クラウド化について安全性はどうなのか、という議論もあったのですが、預金を自分の家に置くのが安全か、それとも銀行に預けるのが安全かという理論で、会社のOKもでて、なんとかクラウド化を推進することが出来ました。当時からクラウド製品は色々ありましたが、セキュリティや安定性も含めて、信頼度でMicrosoft 365を選定しました。
e-anchorさんに依頼しているのは、とにかくエンジニアの方への信頼が強いからですね。2016年にExchange Onlineを構築いただいてからは、Microsoft関連はe-anchorさんにお願いしたいと思っています。問合せへのレスポンスが早く、すぐに電話やメールでアドバイスしていただけるのがポイントです。サポートサービスも契約しているので、365周りで困ったことがあればe-anchorさんに聞けるというのが心強いですね。365全体を見てもらえるので、安心感があります。手厚いサポートなのでありがたく利用させていただいています。
課題の改善状況や、変化があったことを教えていただけますでしょうか。また、現在のご利用状況や利用されている社員様からの声があれば教えてください。
メールサーバーをExchange Onlineに移行したことで、一人当たりのメール容量が従来の約25倍になりました。これまではパソコンでしかメールを見ることができなかったのが、スマートフォンからも利用でき、どこでもタイムリーにメールを確認できるようになり、クラウド化したことのメリットを実感しています。スケジュールや施設予約もデバイスや場所によらず確認できるようになったので、外出の多い営業社員から、働きやすさにつながっているとの声もありました。
システムの担当者としては、停電時の影響を受けることが無くなりましたし、サーバーを管理する必要がなくなったというのは嬉しい変化だったと感じております。
今後のシステム展望や計画など分かる範囲で教えていただけますでしょうか。
今後の展望としては、社員のITリテラシーの向上に向けた取り組みとして、ポータルサイトにシステムのFAQのサイトを作成して、社員自身でシステムの課題を解決できる仕組みを構築したいと考えております。将来的にはチャットボット等を導入して、FAQだけでなく、社員が欲しいと思った情報を、スピーディーかつダイレクトに自分で取りにいける、そういった環境作りに注力していきたいと思っております。
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